7.鹿鳴館ブギウギ
作詞:寶野アリカ
作曲:片倉三起也
この手をさあ お取りあそばせ
共に滑り迂む
カドリ一ルは 黎明(よあけ)が來ても
終わることない
次々變わるお相手
目が迴りそうだわクラクラ
心移り幾度まで許されて?
祭り事は 夜每に練られる
深窗の懈怠の長椅子で
笑かせよ 大輪の菊を
民(ひと)の妒みを身に浴び
破滅を恐れるほど命短し
續けましょ ワルツは笑劇(ファルス)
お國育ちが顯著で
舶來のお衣裳の皆樣せめて
ご自分の御足で 踴りなさいませ
圓卓には 赤葡萄酒と禁斷の果實
誰も思う 明日のことなど
どうでもよいわ
こんなふうに優美な刻が
過ぎてくのなら安泰
すべてはわたくしたちだけの為に
政略も謀反も茶番劇
犬にでも 食わせてしまいましょ
あふれる 一輪に花弁
多情の相に身は浮き
止ん事無き生まれゆえ幸は輕し
反面なしでもマスカレイド
本音どこに隱しても
見え透いた世辭上手
あなたはどうぞ
ご自身の御言葉で
口說きあそばして
笑かせよ 大輪の菊を
民の憎しみ身に受け
華麗なる一族の命麗し
續けましょ ワルツは笑劇
お國訛りが顯著で
舶來の禮服の皆樣せめて
ご自分の御足で お立ちなさいまし
|